戸建を検討する際に、狭い土地を有効活用できるため「オーバーハング」が話題となっています。
しかし聞いたことはあるけど、どんな形状のものか分からないという方も多いのではないでしょうか？
そこで今回は、戸建にオーバーハングを有効的に取り入れることができるよう、その形状やメリット・デメリットについてお話ししていきたいと思います。
オーバーハングとはどんな形状？
オーバーハングとは、下の階の床よりも上の階の床が張り出して広くなっている形状のことを言います。
一般的には2階の居室を広くしたり、ベランダとして活用することが多いです。
出っ張っている部分を「キャンティ」と言い、キャンティの下の部分を駐車場や玄関ポーチとして活用することができるため、土地を有効活用することできます。
オーバーハングにするメリットとデメリット
オーバーハングのメリット
●狭い土地を有効活用できる
オーバーハングの最大のメリットは、狭い土地でも家を広く活用できることです。
キャンティを上手に活用することで、リビングを広くしたりウォークインクローゼットを設置するなど、さまざまな工夫をすることができます。
また、キャンティをテラスにして植物を育てたりカフェスペースにしたり、広々と洗濯物を干すスペースを確保するケースもみられます。
●雨除けスペースになる
キャンティは屋根代わりとなり、雨除けスペースとして活用することができます。
駐車場の場合はカーポートの代わりにもなり、玄関ポーチの場合は雨除けスペースとして便利です。
●建築費用を安く抑えることができる
特殊な手法となるオーバーハングは費用が高額になるイメージがあるかもしれませんが、実は費用を安く抑えることができることもメリットの1つです。
理由は、オーバーハングの場合1階部分の面積が小さく基礎工事が小規模で済むため、建築費用が安く抑えられる傾向にあるからです。
●個性的なデザイン
オーバーハングを取り入れることで、建物が逆L字型になるので、一般的な建物とは異なりオリジナリティのある外観の戸建にすることができます。
オーバーハングのデメリット
●耐震性に不安がある
オーバーハングを取り入れる際に注意したいのが、耐震性の低下です。
オーバーハングは1階の面積が小さく出っ張った形状なので、基礎や構造の強度を高める工夫が必要となります。
また、逆L字型となっているので建物のバランスをしっかりとることが重要となります。
そのため、柱の位置を調整したり追加するなどの工夫が必要となります。
まとめ
オーバーハングを取り入れると、土地を有効活用でき、利便性・デザイン性の高い戸建にすることができます。
一方で、デメリットとして耐震性があげられるので、戸建を建てる際は構造の強度を高める工夫をして安全にオーバーハングを活用しましょう！
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