空き地に住宅やマンションなどを建築する際には、地耐力が重要です。
地耐力がどれほどあるかによって、建物の造り方や地盤の改良工事の必要性などが変わります。
今回は、地耐力の基本や土地の強度によって、建物の基礎はどうなるのかといったポイントをご紹介するので、不動産の購入を検討している方はぜひご覧ください。
地耐力とは?不動産購入前に知っておきたい基礎知識
地耐力は地面の強度のことであり、簡単にいえばどれほどの重さに耐えられるのかを示す指標です。
数値が高いほど土地が頑丈なことを意味しており、大きなマンションや鉄筋コンクリート造りの戸建てなども建てられます。
地耐力の数値が低いのは柔らかい土地であり、造れる建物の種類が限られたり、地盤に関する補強工事が必要だったりします。
地耐力は土地によって異なるので、なにか建物を建てたいときには事前にしっかり調べられるのです。
十分な調査をせずに建築すると、地面が耐えられる重さを超える建造物になってしまい、地盤沈下したり建物が傾いたりする恐れがあります。
将来そうなっては費用も手間もかかるので、建築前の段階で地面の強度を確かめておくのです。
具体的にどれほどの地耐力があるのかは、地質調査によって確かめられます。
地盤沈下が予想される土地では、どれだけの負荷までなら許容範囲の沈み込みに収まるのかも別途確かめられ、2つの数値をもとに地耐力が決定されます。
地耐力に応じて建物の基礎はどうなる?不動産購入前に知りたい考え方
地耐力が5t/㎡以上といった十分な強度のある土地なら、鉄筋コンクリート造りの一般的な布基礎によって建物を支えられます。
地耐力が少し下がる3t〜5t/㎡は少し柔らかい土地であり、布基礎は使えるものの、地面のなかに埋まっているフーチング部分を少し拡張したほうが良いです。
地面がさらに柔らかい20kN/㎡以下の土地は、そのままでは建築に不向きであり、建物を造ると問題が生じる恐れがあります。
ゆえに、地盤の改良工事を事前におこなってから建築に入るのが一般的です。
地面が柔らかいといってもあくまで地表付近の話なら、土を固める素材を混ぜ合わせ表面の強度を高めます。
やや深い部分まで柔らかい土が続くなら、コンクリート製の柱を地面に埋め込んで建物の基礎を支えます。
柔らかい土地ではこのような工事も別途必要なので、あわせて押さえておくと良いです。
まとめ
安全な建物を造るため、地耐力と呼ばれる指標が作られています。
地耐力が低くては地盤沈下などが将来起こる恐れがあるため、建物を造る前に地面の強度が調べられるのです。
建物を支える基礎の造り方や、地盤の改良工事の必要性などが地耐力によって変わることも、不動産の購入にあたり押さえておくと良いでしょう。
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