前編では購入したい一戸建てを見つけるまでの流れを紹介しました。
後編は、実際に一戸建ての購入手続きに進んでからの具体的な手順や注意点について解説します。
一戸建て購入の流れ④ 物件の購入申し込み・売買契約
希望の物件が決まったら、仲介する不動産会社に購入申し込みとして「買付証明書」を提出します。
買付証明書は、購入の意思表示をするためのものです。
この書面をもって購入価格や引き渡しのタイミングなど、自身が購入できる条件を売主に伝えます。
中古住宅なら入居のため、リフォームが必要になるかもしれません。
そのような条件を踏まえて価格等を交渉し、売主と買主双方が合意すれば売買契約が成立します。
キャンセルはできる?
買付証明書には法的拘束力がありませんから、キャンセルは可能です。
ですから売主が提示した売却条件が希望に合わず、断る場合でもペナルティは発生しません。
一方でこの段階では、売主都合で断られることもあり得ます。
双方が合意したならば、正式に売買契約を締結して手付金(販売価格のおよそ5〜10%)を支払います。
締結した後では、原則キャンセルはできず支払済みの手付金も戻りません。
また日数が経ってからのキャンセルでは、違約金が発生することもあります。
法的拘束力はありませんが、買付証明書はあくまでも「この条件なら買います」という意思表示の書面です。
買主都合でのキャンセルとならないよう、購入意思を十分に固めてから買付証明書を提出しましょう。
住宅ローンの審査に落ちたらどうする?
購入意思に問題はなくても、住宅ローンの審査に落ちたためキャンセルせざるを得なくなる可能性があります。
そんな場合に備えて、売買契約を結ぶ際は「ローン特約」が盛り込まれているか確認しましょう。
この特約が盛り込まれていれば、住宅ローンの審査に落ちても売買契約自体を取り消しできます。
一戸建て購入の流れ⑤ 引き渡し
すべての手続きが完了したら、一戸建ての引き渡しとなります。
諸手続にかかる資金のほか、住民票と印鑑を用意してください。
なお必要資金には住宅購入代金以外に、各税金の精算・登記費用・司法書士への報酬支払いが含まれます。
具体的な引き渡しの流れは以下のようになっています。
物件の最終確認
新築一戸建てなら、内覧会で判明した不備がきちんと解消されているか確認しましょう。
残金精算
ここまでの時点で支払済みの、手付金や内金を差し引いた残金を精算します。
各税金の清算
固定資産税と都市計画税は、その年の1月1日時点の所有者が1年分を前払いしています。
年の途中で購入した場合は、日割りで租税を精算して前所有者に支払います。
登記申請
法務局へ「所有権移転登記」の申請を行います。
登記にかかる諸費用や、手続きを行う司法書士への報酬支払いが発生します。
融資実行
住宅ローンを組んでいる場合は、融資が実行され金融機関から代金が支払われます。
なお、実印と印鑑証明書が必要です。
まとめ
一戸建てを購入してから引き渡されるまでの流れを紹介しました。
どのタイミングで支払いが発生するか分かっていれば、住宅購入のためのスケジュールを組みやすいです。
前編で紹介した資金計画の立て方と合わせて、万全の体制で契約に望みたいですね。
千葉市で一戸建ての購入を検討している方は、ファミリホーム株式会社までぜひご相談ください。